スライドの縦横比
研究発表のためのスライドは4:3で
研究発表のための資料として最も使われるのはMicrosoft PowerPointやApple Keynoteなどのプレゼンテーションアプリで作ったスライドです。
これらのアプリは新規でスライドを作り始めると「16:9」という縦横比(16が横で9が縦)で作成されます。
現在のPCのディスプレイやモニターの主流が16:9であり、また、横長である方が横書きの文字や図を横に並べる場合との相性がよく、発表資料としてはとても見やすくなります。
しかし、このページではスライドの縦横比として「4:3」を勧めます。
研究発表は主にプロジェクターで投影して行われる
情報を伝える資料として見方によっては16:9に劣る4:3の縦横比ですが、研究発表では4:3の方が見やすいことが多々あります。
講堂、教室、会議室などでは備え付けの設備としてプロジェクターから映像を投影する白いスクリーンがあります。
16:9のスクリーンに4:3のスライドを投影すると左右の一部分を無駄にすることになりますが、投影に想定されているスライドの高さは変わりません。
つまり、スライドが縮小されているわけではないので、元々4:3で投影することを考えて作られた図やフォントサイズをそのまま見せることができます。
4:3のスクリーンが準備された環境では大抵の場合、プロジェクター側も4:3の解像度で映像を投影します。
この場合、4:3に比べて横長の16:9のスライドを投影すると、左右の幅に合わせることになり、上下に余白が生まれます。
つまり、スライドがスクリーンの横の長さに合わせて縮小され、想定したものよりも図やフォントが小さくなってしまうことがあります。
また、プロジェクターが16:9であるにもかかわらず、スクリーンが4:3であることも稀にあります。
この時に16:9のスライドを用いると最悪で、スライドの両端がスクリーンに映らずはみ出してしまうことになります。
PCの解像度設定を変更すれば解決できることもありますが、手間がかかりますし、解像度が低下する、スライドが縮小されるなどの問題が起きることも考えられます。
備え付けのスクリーンが4:3から16:9に変更されることはほとんどないと考えられます。
理由としては、スクリーンがあまり劣化しないこと、備え付けなので工事が必要なこと、プロジェクターが16:9になったとしても4:3のスライドは最大の大きさで投影できることが考えられます。
会議室や大きいホールなどを使うことが多い研究発表では4:3の縦横比を用いることが無難であるということです。

最も良いのは発表する環境に合わせて作り替えること
研究発表をする機会が進捗報告会や卒論発表など発表場所が限定されている場合、やみくもに4:3するべきではなく、会場の設備に合わせてスライドの縦横比を変更することを検討しても良いです。
大抵の場合、研究発表の資料は一部のスライドを使い回すことが多いので、4:3にしていた方が無難であるということです。
見やすいスライドを作るために、最もやってはいけないことは、「デフォルトで16:9だからそのまま」の縦横比にすることです。
自分の発表資料をどのように聴衆に見せるのかを考えれば4:3の方が無難であることを理解できるでしょう。
ウェブ会議システムでは16:9が良い場面と4:3が良い場面がある
zoomやMicrsoft Teamsなどのウェブ会議システムで発表を行う場合、聴衆はPCのディスプレイで発表を見ることになります。
PCディスプレイの主流は16:9です。
プレゼンテーションの画面を共有する場合には基本的に自分のPCの画面全体を共有することになるので、この場合は16:9の方が圧倒的に映えます。
しかしプロジェクターとスクリーンの例のように4:3でもそこまで見劣りはしません。視点を大きく左右に動かさなくて良い分聴衆にとっては楽だという可能性もあります。
また、Macでは16:9と4:3の中間くらいの縦横比のディスプレイが採用されることが多いので4:3の方が画面に収まりやすくなります。
Microsoft TeamsなどのアプリではPowerPointで作成したファイルを使ったプレゼンテーション機能もあり、この場合はスライドの縦横比に対して柔軟に表示されます。
また、プレゼンテーション中に参加者一覧やチャットなどの情報を横に表示する場合、プレゼンテーションの表示に使われる領域の横幅が狭まったりします。
アプリの特徴に合わせた縦横比が必要になります。
16:9は動画感があってかっこいい
16:9の縦横比はテレビや動画の縦横比として用いられることが多いです。
4:3は静止画に使われていますし、昔のテレビは4:3でした。
4:3には古い印象を持つことがありますが、反対に、16:9は見慣れた縦横比であり広がりと躍動感を伝えるプレゼンテーションができることも忘れてはいけません。
スライドの見やすさを優先するのか、印象を優先するのかでも縦横比の選び方が変わります。
大切なことは、プレゼンテーションで誰に何を伝えるのか、です。